ロングスカート

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ロングスカートをはいた女子高生(昭和末期)

ロングスカート(long skirt)とは、衣服スカートのうち、丈の長いもの。ミニスカートに対して用いられる言葉。 通常、脚のふくらはぎよりも長いものを指し、足のくるぶしよりも長いものはとくに「マキシスカート」と呼んで区別することもある。 服飾用語ではロンゲット(longette)とも呼ぶ。この用語は1970年代にはすでに使用されていた。

日本における歴史

日本でスカートを最初にはいたのは、明治4年(1882年)に帰国した津田梅子だと言われている。 しかしこの頃は欧米でも全くスカートを短くする文化が生まれていなかった。 女性に洋装が本格的に浸透したのは終戦後だが、当時の(欧米での)流行もロングスカートであった。

よって、スカートが丈で分類されるきっかけとなったのは、1960年代のミニスカートのブームからであろう。 ミニスカートが日本を席巻した後、70年代後半から再びロングスカートが流行した。 女子高生制服のスカートも、80年代には不良の生徒を中心にものすごく長いものが着用され、それが「カッコいい」とされていた。 90年代に入ると、それの反動のようにかなり短いミニスカートの流行となったが、99年頃に少しの間ロングの復活も起こった。

現在では女性のファッションが多様化し、スカート丈が単一化するような現象は見られなくなっている。また、パンツ(ズボン)の流行が起こったことにより、相対的にスカートの需要が少なくなっている。

ロングスカートの特徴

利点

  • 女性らしい雰囲気が強調される。
  • 下半身の体型をカバーすることができる。
  • 脚の一番細い所のみが見えるため、ほっそりした見た目の印象を与える。
  • 胴を短く、脚を長く見せることができる。
  • 肌の露出が少ないため、上品でよりフォーマルな印象を与える。
  • ミニスカートに比べて暖かい。
  • ズボンに比べて大腿部が暖かい。

欠点

  • 動きにくい。
  • 裾を踏んづけたり、引っかけたりしやすい。
  • 面積が大きいため、フレアスカートなどの場合は強風のときなどによりめくれやすくなる。
  • ミニスカートに比べて暑い。
  • 静電気で生地が脚にまとわり付くことがある。
  • トイレが不便である。
  • 利点である女性らしいしとやかさ・上品さが反面野暮ったさに通じる場合もある。

その他

  • 女性向けの自転車軽快車)には、ロングスカートがチェーンや後輪に引き込まれないようカバー(スカートガード)がついているものが多い。